2012年11月29日木曜日

動画再生してみる:その4-動画の再エンコード

前記事(その3:テスト)にて、手持ちの動画を再生して、色々とテストしてみた。
これにより、MP870での動画の再生において、大体の傾向や癖みたいなものが見えてきた。

そこで、次の段階として、MP870で再生する動画を自分で作るための実験をしてみた。

では何故、動画を自分で作る必要があるのか?

先の動画再生テストにて、結果を大別すると
  • 再生できない
  • 再生できるが、視聴に耐えられない
となった。

再生できなかった動画は、MP870の内蔵コーデックが対応していないためと思われる。
また、再生可能であっても、音ずれ、コマ落ちなどが激しく、「ダメだ、こりゃ」となってしまう。
世間で「MP870での動画の再生は無理」と言われているのは、これらの事だと思う。

ただ、動画の再生テストをしていて、気付いたことがあった。

それは、動画の中には、そこそこ、見れるものがあったことである。

つまり、MP870で動画を再生するのはまったく無理なのではなく、条件がそろえば結構イケるんじゃないだろうか?と言う希望的観測に基く予測である。

もしMP870で快適に動画を再生するための条件が解れば、再生できない、もしくは視聴に耐えられない動画ファイルについては、再エンコード(トランスコード)すれば良いのではないか、と考えた。

現在の一般的なPCのスペック(CPU速度、コア数、メモリ量)を考えれば、再エンコードはハードな処理ではないので、これにより、MP870で持ち出せる動画が増えることになる。

そこで、これらの再生可能な動画から、MP870で快適に動画を再生するための条件を検討することにした。


この辺から、「チープなデバイス遊び」が楽しくなってくるところである。
MP870をひぃひぃ言わせたるw、となるのである。

関連記事:
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動画再生してみる:その1-始めに
動画再生してみる:その2-準備するもの
動画再生してみる:その3-テスト
動画再生してみる:その4-動画の再エンコード
動画再生してみる:その5-再生できない条件
基本的な使い方:動画編

2012年8月11日土曜日

動画再生してみる:その3-テスト

MP870は再生可能な動画形式として、mp4やflvをサポートしている。

そこで、MP870の動画再生性能をテストするために、手持ちの動画を色々と再生してみてた。

以前に、YouTubeからダウンロードした「お気に入り動画」wを色々と再生してみた。

大体、手持ちのflv動画は正常に再生できた。
いくつか、再生に失敗した動画ファイルがあったが、原因は特定できなかった。

mp4動画については、再生に失敗するファイルが多かった。
勝率で言えば、5割程度かもしれない。flv動画の方が良く再生できた。

動画を再生した印象では、感覚的にはmp4動画に比べてflv動画の方が「軽い」感じがした。

MP870の様な非力な環境で動画を再生すると、動画ファイルを選択してから実際に再生が始まるまでの間、mp4ファイルは「重い」印象がした。

自分でエンコードした動画ファイルを用意しての比較テストをした訳では無いが、動画のコンテナーとしてのフォーマットはflv形式の方が軽い印象を受けた。


「お気に入り」動画をMP870で再生してみて、ひとつ気が付いた。

ダウンロードした「お気に入り」のflv動画は、PC環境では「Media Player Classic - Home Cinema」(以下、MPC-HC)を使って再生している。

当然、MP870とPCでは再生環境が異なるが、PCのモニターの解像度に合わせた再生では画面の拡大による画像の粗が目立ってしまう。
また、オリジナルの画面サイズでの再生では、モニターの中央に「ちんまり」と動画が再生されるので少々物足りない。と言うか少し寂しい。

ところが、同じ動画をMP870にて再生すると「ちょうどイイ」のである。
感覚的には、「四畳半の部屋の真ん中で大の字に寝る」ような感じである。

絶対的に、また物理的にMP870の画像サイズは小さいが、いつでも、どこでも掌の中で動画が再生できるのである。
この「ポータブル」で「パーソナル」な感覚は、高校の頃にカセットウォークマンwで、初めて音楽を屋外に持ち出した時に似ている。

こうしてMP870にて、通勤途中の電車内はもちろん、自宅のトイレの中や、就寝前の寝床にて、お気に入り動画の視聴を楽しんだ。

まぁもっとも、いつでもネットにアクセスできるユビキタスwな環境であれば、うp主が動画を削除しない限りは、ローカルストレージに動画ファイルを保存する必要が無いことは理解している。
「お気に入り」動画のURLさえブックマークしておけば良いのである。


さて以上により、手持ちの動画ファイルを使った「動画再生能力テスト」wでは、大体の傾向が分かった。
これを元に、次は自分でMP870向けの動画ファイルを用意してみることにする。

このブログの最初の記事(デアイ)にも書いたが、溜まっているアニメの消化に向けて、MP870の本格運用wを開始する(キリッ)

関連記事:
デアイ
動画再生してみる:その1-始めに
動画再生してみる:その2-準備するもの
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2012年5月12日土曜日

動画再生してみる:その2-準備するもの

MP870で再生する動画をエンコードするにあたり、以下のものを準備した。

  • MP870本体
  • 増設用microSDHCメモリー
  • XMedia Recode
  • エンコード作業用PC


今回、MP870で動画を再生するにあたり、動画の保存用メモリーを増設することにした。

MP870にはmicroSDHCメモリー用のスロットがあり、ライブラリ感覚でmicroSDHCメモリーが交換できる。
ところが、microSDHCメモリーには挿抜対応回数が決まっている。
また、メモリースロットに対して強い力で抜き挿しすると、内部基盤にスロットが直付けされている場合、スロット自体の耐久性よりも基盤との接触不良が発生することが考えられる。

従って、一度挿したメモリーはあまり抜き挿ししないこととする。そのため、予算の許す限りの最大容量のメモリーを用意することにした。

さらに、今回のメモリーの用途は動画の保存先を想定している。そのため、動画の再生時に有利なようにメモリーへのアクセススピード(主に読み出し側スピード)が早いものとする。

以上により、今回は16GB、CLASS10のmicroSDHCメモリーを動画再生用に用意した。


エンコード作業用PCについては、言うまでも無く、高性能なものが良い。

XMedia Recodeのエンコードエンジンはffmpegであるが、最近のffmpegはマルチスレッドに対応している。
タスクマネージャで簡易的に確認したところ、XMedia Recodeでのエンコード中はCPUのマルチコアを全て使っていたが、メインメモリはそれほど使用していなかった。

従って、メインメモリーの容量よりも、CPUの動作クロックとマルチコア数に影響を受けるようである。

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基本的な使い方:動画編

動画再生してみる:その1-始めに

MP870にはTFTカラー液晶が付いている。

動画再生時は本体を横向きにして視聴する。その際の画面の解像度は320×240ピクセルで、アスペクト比は4:3である。

取り扱い説明書にあるように、各種の動画の再生をサポートしている。

デアイ」で書いたように、溜まっているアニメの消化に使えないかと思い、MP870での動画再生について色々と試したことをチラシの裏にメモっておこうと思う。

MP870を買ってから、情報収集のために「TRANSCEND MP3プレーヤーまとめwiki」とそのスレを参照している。
このwikiの「各種ツール」内で、 動画変換ツールとして「XMedia Recode」(HPはドイツ語)が紹介されていた。(フリーソフト)

以前にPSP向けの動画エンコードで遊んでいた時、「携帯動画変換君」のiniファイルをエディタで編集しながら試行錯誤していたが、結構面倒であった。

試しに「XMedia Recode」を少し使ってみたところ、標準で日本語化されていたり、エンコード・パラメータをGUIで変更できたりしたので、今回の動画エンコードのフロントエンドとして、しばらく付き合ってみることにした。

この「XMedia Recode」は割りと頻繁にアップデートされる。バージョンによっては、多少バギーな動作をする。
以後、この「XMedia Recode」の使い方と、ちょっとしたTipsなども合わせて、MP870向け動画のエンコード方法についてまとめる。

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2012年3月3日土曜日

デアイ

それは、今年(2012年)のお正月のこと。

地元のPCデポのチラシを見ていると、特価品の中に8GBのデジタルオーディオプレーヤーが4980円で売っていた。

今まで東芝のギガビートU202を愛用していたが、容量の2GBをやりくりする場面が増えてきたので、「お正月だし、安いし、ものは試し」と、嫁(リアルの方)にお願いして買ってきてもらった。

チラシには型番などが書いてなかったので事前の調査などは無く、ジャケ買いならぬスペック買いだったのだが、結局、嫁が買ってきたのはトランセンドのMP870だった。

ものを見ると、TFTカラー液晶があり、動画の再生もサポートしているようである。
「これはひょっとして、貯まっているアニメの消化に使えるかも?」と淡い期待をしてみる。

と言うことで、これからしばらくの間、MP870について色々と試したことをチラシの裏に記録してみようと想う。

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